より良い住まいのために

 
 
(社)日本建築家協会(JIA)は、多くの公益的事業を展開しておりますが、そのなかでも建築相談室はとくに実績があり、テレビなどでもしばしばとりあげられ、ますます広く知られるようになっています。 住宅のトラブル相談は多岐にわたります。その大半は不慣れな建築主が施工や契約の不備に泣かされるケースですが、なかには、これから住宅などを取得されようとする方がもう少し事前に勉強していれば未然に防げた事例も数多く見られます。 私ども建築家の仕事は、建築には素人の人々に代わって設計・監理を行ない、限られた予算や工期のなかで、よりよい建物をつくり出すことにあり、豊富な経験に裏づけられた技術や社会的中立性に加えて、厳しい倫理観が求められるのはいうまでもありません。 しかし残念なのは、建て主がて務厄やハウスメーカーなどに直接依頼した住宅で、トラブルが多発していることです。このため、計画段階での事前相談を望む戸もかなり耳にします。 JIA 本書は、関東川γ信越支部の建築相談委員会のメンバーが、蓄積している事例や日常の 業務経験にもとづいています。執筆にあたっては、わかりやすいようにトラブルを類別し、身近な事例も交えて消費者の視点での解説に努めました。 これから住宅などを取得されようとする方、あるいはすでに何らかのトラブルに巻きこまれている方のお役にきっと立つものと思います。 しかし、これらのトラブルの相談に対して、私たちは対処療法的なアドバイスしかできないのが実情です。家が建ってしまってからの相談ですから、なかには修復の不可能な、泣いても泣ききれない問題も数多く凡てきました。 この本では、そういうことを未然に防ぐために、主に「建て主の力に注意していただきたい」ことを示しています。「欠陥住宅をつくらせないために、あるいは日ってしまわないために、建築、れは何をすればよいのか」について、さまざまな角度から書いてありますので、きっとあなたの家づくりのお役にも立てることと思います。
はじめに
「欠陥住宅」とはどういうものをきすのでしょうかつ欠陥、限抗(かして不共合、手抜き など、いろいろな呼び方がありますが、現在では、建物を子にする直前に(または建物を子に入れてから)作じた、住まい子である消費者にとって不具介(不都合)はすべて欠陥であると いっていることが多く、「建築相談=欠陥相談」の感がなきにしもあらずというところです。 その原阿を探ると、設計者や監理者、または施工者や職人の経験不足や千抜きなどによって 起こる本来の欠陥(取庇)についての相談だけではなく、消費者の契約についての認識不足が原閃の場介もあります。たとえば、建売り住宅を購入しようとしているのに、同八刀では一注文住宅一を建てていると思いこんでいたり、不動産犀さんとの土地の売買契約を交わすべきなのに、工務出との請負契約だと思っていたーーなどといった誤解に起因している問題も数多いこ とがわかりました。 そして、「どのような住まいが欲しいのか一という考えを確立しないままに、建物を入手す る契約をしてしまう、そういう相談者側の意識にも問題があることに気づきました。 私たちはぬ一十年以上にわたって相談宰を聞いています。今回、その内容の統計をとってみる と、欠陥住宅には、①ヒピ割れ、②雨漏り、③不具合全般、④振動、⑤水漏れなど、大きく分 けて五つのトラブルがあることがわかりました。
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